嶋田さんらの研究グループは、北陸と岡山に生息するシタベニハゴロモの遺伝子を分析し、DNA配列の違いを発見して、それぞれ異なるルートで日本に侵入した可能性が高いことを突き止めました。外来種は港から入ってくる場合が多く、どこでも発生の可能性があるといいます。

2009年以降、日本の一部地域で、一般的に見られるようになったこの害虫の生息範囲はどこまで広がるのか。この夏、日本のどこかで思いがけず遭遇することがあるかもしれません。

石川県ふれあい昆虫館提供