「ご飯を食べてますか」心の支えは「先輩警察官の声」
一方で、堤さんは、心の支えになった支援についても触れました。一例として挙げたのは、その日講演を聞いていた新人警察官たちの『先輩』にあたる警察官の声かけでした。
「(事件の担当刑事が)捜査でうちの近所を通る度に家に寄って声をかけてくれたんですね。ご飯を食べてますか、ちゃんと食べてくださいねって、それで帰る。刑事さん自身は、支援の意識があったのか、なかったのかわかりません。でもそれが私には救いになりました」
敏さんは、「被害者が前を向く、立ち上がる最初の一歩を踏み出す。それはものすごく辛いことなんです。そこには一歩を踏み出すための支援が本当に大事になってきます」と話し、被害者支援のさらなる充実を訴え続けています。