コメの価格高騰が続く中、長野県内でも先週から政府が随意契約で売り渡した備蓄米の販売が始まりました。そうした中で需要が高まっているのが「精米」です。
地域でよく見かけるコイン精米機、そして売り上げ急増の家庭用の小型精米機。注目の精米事情を取材しました。
「お金入れますよね、そうするとドアが開きます。この時、もみですので、この3つから選んで押すと精米が始まる」
須坂市に住む山崎孝史さん。

農家の両親から、毎年、1年分のコメを購入してもみで保存し、月に1回ほど、コイン精米に訪れます。この日は15キロを精米、スイッチを押すともみが吸い込まれていきます。

少し経つと…精米されたお米が出てきます。

山崎孝史さん:「コイン精米増えている、昔はお米屋さんに持って行って精米してもらっていたけど、でも今はほとんどコイン精米になっているので楽。自分の好きな時に来て好きな量だけやって持って帰れる」
この精米を家でも手軽にできる家庭用の機械の人気が高まっています。

こちらが家庭用の精米機!製造しているのは千曲市のエムケー精工です。
エムケー精工 赤沼夏帆さん:「昨年の5月と今年の5月を比べると約10倍増えている」

高速で玄米=ライスを回転させ、ぬかをとることからサイクロンにかけてその名も「RICELON(らいすろん)」。
エムケー精工 赤沼夏帆さん:「やさしい精米と呼んでいる、『割れ米』が少ないので、あまり圧力をかけすぎずに程よい力でお米同士をすり合わせている」
精米している部分が透明なのもこの製品の特徴でスイッチを押して、待つことおよそ3分半。あっという間に二合分の精米が完了しました。

エムケー精工 赤沼夏帆さん:「真っ白にしない程度に、若干ぬかが残っているので、栄養をとりながら白米を楽しめる」
今、家で精米する「おうち精米」の人気が高まっています。
エムケー精工 赤沼夏帆さん:「政府の備蓄米の放出によって、精米所の精米が間に合っていないというところから『おうち精米』というのが、注目されつつあるのではという印象」