酒により脳がまひすることで注意力や判断力が鈍るのが飲酒運転。体験会は、飲酒運転の危険性を知ってもらおうと、県警が去年から県内企業や報道機関などを対象に行っています。

まず30分間、酒を飲みます。

30分間で350ミリリットルのビール1本とチューハイ2本、グラスワイン1杯を飲んだ結果、基準値の3倍以上のアルコールを検知しました。

(記者)「今から運転したいと思います」

酒を飲んで顔が真っ赤になった状態で指導員に助手席に乗ってもらい、自動車学校の中のコースを運転しました。

(記者)「自分が何を運転しているのか分からなくなる。注意散漫になってしまう」

実際に運転してみると、ハンドル操作は不安定で、自分が今何をしているのか分からなくなる場面が数多くありました。

そして、車を降りた後には自分が運転したという記憶がありませんでした。

(玉里自動車学校 五反田大樹インストラクター)「ウィンカーとワイパーを間違えたり、アクセルとブレーキを踏み間違えたり、かなり危険な運転をしていた」

(鹿児島西警察署交通課 松田健史課長)「アルコールは少量でも脳を麻痺させ、注意力や判断力を鈍らせる。飲酒運転をしない・させないことの徹底を」

県警は飲酒運転を撲滅させるために、啓発活動や取り締まりを強化していくとしています。