鹿児島県の薩摩、大隅地方には発達した雨雲が断続的にかかっていて、南さつま市では1時間に62ミリの非常に激しい雨を観測しています。土砂災害に警戒が必要です。

【海上から発達した雨雲が薩摩、大隅に】
九州北部地方にある梅雨前線は、11日にかけて九州南部まで南下する見込みです。
薩摩、大隅地方には、南西の海上から発達した雨雲が断続的にかかっていて、県の雨量計によりますと、10日夜、南さつま市で1時間に62ミリの非常に激しい雨、垂水市で46ミリの激しい雨を観測しています。

鹿児島市内(10日午後11時半すぎ)


【11日夕方にかけ非常に激しい雨のおそれ】
今月8日の降り始めからの総雨量は、指宿市で452ミリ、肝付町前田で382.5ミリなど、平年の6月ひと月分のおよそ7割に達しています。

薩摩、大隅地方では▼11日夕方にかけて、局地的に雷を伴った1時間に最大50ミリの非常に激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。▼11日、24時間に予想される雨量は150ミリです。

現在、大雨警報が、鹿児島市、姶良市、日置市、枕崎市、南さつま市、南九州市、薩摩川内市、阿久根市、出水市、霧島市、垂水市、鹿屋市、曽於市、大崎町に発表されています。

【地盤すでに緩んでいるところも】
県内では9日、大隅地方で線状降水帯が発生するなど、これまでの大雨で地盤が緩んでいるところがあり、気象台は、土砂災害に警戒を呼びかけています。
低い土地の浸水、河川の増水、落雷、竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。