九州北部地方は九州南部に南下する見込みの梅雨前線の影響で、大気が不安定な状態になっているため、10日夜のはじめごろまで土砂災害に厳重に警戒するよう気象台が呼びかけています。

福岡管区気象台によりますと、九州北部地方にある梅雨前線は11日にかけて九州南部まで南下する見込みです。

前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでおり、大気の状態が不安定となっています。

九州北部地方では11日朝にかけて局地的に雷を伴った激しい雨が降るおそれがあります。

これまでの大雨で地盤が緩んでいるところがあり、少しの雨でも土砂災害が発生するおそれがあります。

雨の実況
8日午前0時の降り始めから10日午後3時までの降水量(アメダスによる速報値)
  山口県
    柳井=90.5ミリ
  福岡県
    久留米市耳納山=205.5ミリ
  大分県
    日田市椿ヶ鼻=186.5ミリ
  佐賀県
    嬉野=188.5ミリ
  熊本県
    湯前町湯前横谷=220.5ミリ
  長崎県
    雲仙岳=199.5ミリ

雨の予想
10日から11日にかけて予想される1時間降水量は多い所で、
  山口県=20ミリ
  福岡県=30ミリ
  佐賀県=30ミリ
  大分県=30ミリ
  熊本県=30ミリ
10日18時から11日18時までに予想される24時間降水量は多い所で、
  山口県=80ミリ
  福岡県=100ミリ
  佐賀県=80ミリ
  大分県=100ミリ
  熊本県=100ミリ

気象台は土砂災害に厳重な警戒とともに、低い土地の浸水や河川の増水、落雷や突風に注意するよう呼びかけています。

今後発表する警報や注意報、気象情報などに留意してください。土砂災害や浸水害、洪水災害のキキクル(危険度分布)に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。