薩摩、大隅地方では、大雨の影響で地盤が緩んでいるため、引き続き土砂災害に警戒が必要です。

(記者)「道路わきの斜面が大きく崩れ、草木がなぎ倒されている」

9日夜、発生した線状降水帯により大雨となった大隅地方では土砂災害や冠水が相次ぎ、肝付町では住宅3棟で床下浸水の被害が出ました。

指宿市でもがけ崩れにより市道4か所が通行止めとなったほか、JR指宿枕崎線は、五位野と枕崎の間で始発から運転を取り止め、特急列車の「指宿のたまて箱」は全て運休が決まっています。

(横浜から観光)「たまて箱に乗るのがメインだったが、しょうがない諦める。残念」

8日の降り始めからの雨の量は指宿市で435ミリ、肝付町前田で382.5ミリなど、平年の6月ひと月分に降る雨のおよそ7割となっています。

10日予想される雨の量は、1時間に薩摩地方で50ミリ、大隅地方で30ミリ、11日昼までの24時間に薩摩地方150ミリ、大隅地方120ミリで、前線の活動によって警報級の大雨となるおそれがあります。

これまでの大雨で地盤が緩んでいる所があり土砂災害に警戒が必要です。