薩摩、大隅地方では、10日明け方にかけて土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。引き続き10日明け方にかけて、線状降水帯が発生する可能性があります。

気象台によりますと、九州北部地方に北上した梅雨前線は、九州に停滞する見込みで、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、薩摩、大隅、種子島・屋久島地方では、大気の状態が非常に不安定となっています。
8日午前0時の降り始めから9日午後10時までの雨の量は、指宿で435.0ミリ、肝付町前田で382.0ミリ、肝付町内之浦で321.5ミリ、鹿屋市寿で304.5ミリ、鹿屋市吉ケ別府で282.0ミリ。
指宿と肝付町前田では、9日の日降水量が観測史上1位を更新しました。
薩摩、大隅地方では、10日朝にかけて、局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。
10日に予想される1時間雨量は多い所で、薩摩、大隅地方で50ミリ。
11日午前0時までに予想される24時間雨量は多い所で、薩摩、大隅地方で150ミリ、種子島・屋久島地方で50ミリ。
その後、12日午前0時までに予想される24時間雨量は多い所で、薩摩、大隅地方で120ミリ、種子島・屋久島地方で80ミリ、線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。

気象台は、土砂災害に厳重警戒するとともに、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒を呼び掛けています。