実際の偽メールに「不正アクセス防止のため」生成AI普及で“綺麗な日本語”

高柳キャスター:
自分しか知らないログインIDとパスワードを、なぜ把握されるのでしょうか。

TBS報道局経済部 和泉砂絵記者:
一番多いと見られているのが「フィッシング詐欺」という手法です。

多くは偽メールや偽サイトを使い、個人の口座のIDやパスワードなどを入力させ、情報を盗むというようなものなんです。

実際に私のメールアドレスにも偽メールが届きました。

実際の証券会社をうたったメールですが、「不正アクセス防止のため、現在アカウント機能の一部に制限を設けております」と書かれていて、かなり緻密に作られています。

「認証を今すぐ行う」というボタンもあり、そこを押すと、偽サイトに飛ばされ、情報を入力してしまうとパスワードなどが盗まれてしまうということなんです。

以前の偽メールと違い、かなり自然な日本語で書かれていることがわかります。

その背景には、生成AIの普及があります。簡単に“綺麗な日本語の文章”を作ることができるようになったと考えられています。

普通に見ているだけでは、どちらが本物で、どちらが偽物なのかはなかなか見破れないと思います。

井上キャスター:
でも、送信先のアドレスを見れば、見破れないでしょうか。

TBS報道局経済部 和泉砂絵記者:
アドレスを見ると、かなりランダムなアドレスが載っていたり、明らかに本来の証券会社から送られてきていないであろうアドレスが書かれていたりします。そこをチェックしていただくのも非常に有効かとは思います