取り出したのは、古いアルバム。

春雨や落雷 さん
「これですね。これとかこれね、雷蔵師匠。」

落雷さんの師匠、4代目「春雨や雷蔵」さんです。


春雨や落雷 さん
「5本の指に入るんじゃないですか?正当な江戸落語っていう、寸分たがわずキチッとやる噺家では。そこに惚れて雷蔵さんの追っかけになったんですよね。」

師匠との出会いはおよそ20年前。
学会で上京した際、趣味の落語を聞きに行ったときでした。

雷蔵さんを追いかけるうちに、憧れはいつしか志へ。
自らも落語家になりたいとの思いが強くなっていったと言います。

春雨や落雷 さん
「雷蔵師匠に弟子にとってくださいって頼んだんですけど、ダメだって言われて、自分は弟子はとらないって言ってね。2年間かかりましたよ、『うん』って言うまでに。」


諦めずに頼み込み、やっとの思いで弟子入り。
そうして、落語の道を歩み始めました。