「スポット取引価格」下落 銘柄米の価格どうなる

スーパーやコンビニで備蓄米が流通するようになると、銘柄米の価格はどうなっていくのでしょうか。
コメの流通に詳しい宇都宮大学農学部の松平尚也助教によりますと、コメの取引にはおおまかに2つあるといいいます。
<スポット取引>
取引:JA以外の業者と卸売業者
特徴:短期的な小口取引
価格:市場価格に依存→変動が大きい
<相対取引>
取引:JAと卸売業者
特徴:継続的な大口取引
価格:直接交渉のため比較的安定

相対取引の場合、コメ農家→JAなどの集荷業者→卸・小売業者という流通ルートで、基本的に年に1回、1対1の取引を行います。農水省によりますと、2024年産(平均)の玄米60㎏の相対価格は2万4579円でした。
一部の専門家によりますと、いくら備蓄米を放出したとしても、「相対価格」がついているので、安い備蓄米を放出しても銘柄米の価格は下がらないといいます。
ところがJA以外の業者と小売業者の短期的な取引の「スポット価格」が変動しているようなのです。