取材後記
人型ロボット開発といえば日本が先行しているイメージを持っていた。ホンダが開発を手がけた人型ロボット「ASIMO」がニュースで大きく取り上げられ、なにより、子どものとき読んだマンガ『鉄腕アトム』の印象が強く残っているせいかもしれない。
しかし、中国にいつの間にか追いつかれ、「AIロボット」の分野についてはすでに追い抜かされているように見える。警察がパトロールに人型ロボットを導入したりEV=電気自動車メーカーの工場で人型ロボットが働くためのテストを行ったりと、実用化に向けたスピードも速い。
中国経済の専門家は中国の人型ロボット開発について次のように指摘する。
「中国はドローンがおもちゃ扱いされていたときから開発に力を入れてきた。今となっては一部の都市で荷物の配送を担うほどに発展している。人型ロボット開発についても侮ることはできない」
今後、中国がどのような人型ロボットを開発し、社会でどのように実用化していくのか、注視していく必要がありそうだ。
JNN北京支局 松尾一志














