半導体製造大手のTSMCが建設を予定している熊本県菊陽町の第2工場について、木村敬(きむら たかし)熊本県知事は「2025年内の着工は変わらない」と強調しました。

関係者によりますと、TSMCの魏哲家(ギ テツカ)CEO=最高経営責任者は、6月3日に台湾で開いた記者会見で熊本の交通渋滞に言及し、日本政府に改善を求めていました。

TSMCは、建設予定の第2工場について、着工時期を当初の「2025年3月までに」から「2025年内」に変更しています。

魏CEOの発言を受け、木村知事は5日の記者会見で「年内の着工は変わらない
」との見通しを示しました。

そのうえで、「我々が取り組んでいる渋滞対策がTSMCの幹部にどこまで伝わっているかわからない。私が幹部に直接説明することを含めて理解を得たい」と述べ、懸念払拭に向けて意欲を示しました。