初田アナ:
でも、かなり具体的な指示をされていたのではないかというところもありましたが、いやしかし、まず荒木さんから今日ご覧いただいて、次に向けてのキーマンというのはどうですか?

荒木さん:
次に向けてのキーマンは島村春世選手に期待したいです。
初田アナ:
同じミドルブロッカーとして?
荒木さん:
はい、ジョン春世に。※『ジョン』は島村選手のコートネーム
33歳、やっぱり彼女がここにまた戻ってやる覚悟っていうのを感じますし、今日もありましたよね。9m走ってる
初田アナ:
すごい『L(エル)』でしたね。※『L(エル)』とはネット幅いっぱいに使ったアンテナ近くまで伸ばしたトスを打つ移動攻撃のこと
荒木さん:
あれはもうスピード、ブロックをもう置き去りに振り切って決めるっていうあのハードワークっていうのがジョンの、見せ場なのでどんどんみたいですよね。
初田アナ:
完全にオランダのミドルブロッカーが行くのか?ってね、慌てて横に走って追いかけたっていう。
荒木さん:
間に合わなかった。どうですか?元(NEC川崎で)チームメートとして。
古賀さん:
なんか本当に走るのも早いですけど、その前に一旦フェイク入れて、ショートバージョンの片足をするよって見せかけて最後、横までしっかりスライドして走って打つので、それは対戦相手からしたらそっちじゃないんだ、みたいな感じで行くからもうそれは多分、気持ちよく打ってるんだろうなっていつも見てました。はい。

荒木さん:
あれがあると、また真ん中の石川(真佑)選手、佐藤(淑乃)選手のバックアタックが生きるんですよね。
初田アナ:
いかに大切かというジョンさんのね、移動攻撃が。
荒木さん:
皆さんにもぜひ、はい、注目してもらいたいです。
初田アナ:
ということは次のセルビアはとても(身長が)高いですけど、ジョンさんのL(エル)で、追いかけるような展開になってくると、ちょうど間が空いてバックアップ決まりますか?
荒木さん:
はい。本当にただ生かし合うっていうのがやっぱ日本の強みでもあり、やらなきゃいけないことだと思うので、そこをどんどん精度を上げていってほしいですよね。
初田アナ:
古賀さんの次に向けての注目はどうですか?
古賀さん:
私は関(菜々巳)選手に注目したいなと思ってます。今日の試合もなんか気持ちが焦っていなかったというか、ちょっとミスしても落ち着いて対応ができていたのが昨年と比べて成長しているなっていう感じがしたので、セルビア戦で少し展開的に苦しくなったとしても、落ち着いてセットしてくれるんじゃないかなっていうのを期待したいのと、あとコンビネーションもたくさん引き出しがあると思うので、今日の試合とかよりもさらにコンビネーションを増やしていってほしいなって思います。
初田アナ:
イタリアの経験が生きてますかね。
古賀さん:
そうですね。なんか本当に落ち着いてプレーしてるなってそこがすごい成長してるんじゃないかなって今日の試合を見て感じました。
初田アナ:
今日ほとんどセッターが変わるっていうケースがなかったですね。最後、二枚替えでね、中川(つかさ)選手がはいりましたけど。
古賀さん:
はい。もうなんかセナ(関選手)がすごい成長してるって思って、すごいと思って見てました。