保育にたずさわった45年間、たくさんの子どもたちの成長を見守ってきた佐藤さん。これまで戦争について子ども達に話すことはほとんどありませんでした。

しかし、去年から語り部としての活動を始めました。そこにはある思いがあります。
(佐藤普子さん)
「小学校の子どもたちといろんなことを話して、だんだん大きくなって、戦争はあんなものだというのが役に立てばいい。(戦争を)繰り返したらいけないと、子どもたちによく植え込んでおかないと」

「もう次にバトンを渡さないと仕方ない。私が握っていてもだめでしょう」
それぞれの夢を持った女学生たちの命も失われた鹿児島大空襲から80年。戦争の記憶と平和への思いが次の世代に静かに語り継がれます。