「ホテルが今もあるのは長嶋さんのおかげ」。『ミスタープロ野球』の訃報に関西からも悲しみの声です。

 巨人の終身名誉監督・長嶋茂雄さんが、6月3日午前6時39分、肺炎のため都内の病院で亡くなりました。89歳でした。現役時代は王貞治さんとのONコンビで9年連続日本一を達成。監督としても、5度のリーグ優勝、2度の日本一に導きました。

「突然の訃報でびっくり」

 巨人が関西で定宿としている兵庫県芦屋市の「ホテル竹園芦屋」。3日の朝礼前に訃報が入ってきたといいます。福本吉宗社長に話を聞きました。

――訃報はどういった状況で聞きましたか?

 朝礼前に一報がこちらに入りまして、これはもう率直な感想として、本当に突然の訃報でびっくりした。朝礼も取りやめて、まずはみんなでご冥福をお祈りしないといけないなっていうことで、ご冥福をお祈りした。その後、「これは大変なことだな」と。

 私たちは、巨人軍の長嶋さんというよりも、『日本の宝』というぐらいに思っていますから、日本の宝の方が亡くなったっていうのは本当に残念でならないっていうのがもう率直な感想ですね。

――最後に会ったのはいつ?

 最後にお会いさせていただいたのが、2年半ほど前にご自宅にお伺いさせていただいたとき。そのときは、本当に元気そうな姿で、(手を振って)「おー」っていう感じでおっしゃっていただいたのが本当に忘れられないぐらいお元気な顔だった。そのイメージがずっと残っていたので、この訃報っていうのが本当にもうびっくりしたっていうのが率直な感想ですね。

 2年半前にお伺いさせていただいたときもお元気でしたし、その後も、入院されましたけどもそこまでっていうことで、ちょっと安心はしてたっていうことと、本当に入院なさってるけど、そんなに病状が悪化というのは聞いておりませんでしたので、「えっ」というのが、もうこの突然の訃報ですよね。