阪神・淡路大震災で半壊も…「長嶋さんの言葉で暗い気持ちが全て吹き飛んだ」
――社長が今思い出す長嶋さんとの思い出は?
阪神・淡路大震災のときに、地震で弊社も半壊ということで、ちょっと復興がどうなるかも見えない状況。もしかしたらホテル竹園自体が倒産の危機になるかもしれないという状況の中で、長嶋終身名誉監督(当時は現役監督)から私達のおばの方に連絡があり、「巨人軍が竹園に泊まらない年はない。最終戦に間に合わせなさい」と。ゲキの言葉をいただいて、もう暗い気持ちが全て吹き飛んで、「これは最終戦に間に合わせるために何とかしないといけない」という思いでした。
1月17日発生の地震で、9月1日に再オープンいたしました。9月の最終戦に間に合ったときに監督にお越しいただいて、「よくやった」というお言葉をいただいたときが本当に忘れられない。
被災して先が見えないときに、明かりを灯していただいた。そしてその灯りを本当にめがけて頑張ってきた中で、お褒めの言葉をいただいたっていうのが、本当にありがたかった。
ある意味、私たち、竹園の危機を救っていただいたお言葉をいただいた。もう本当にその感謝の気持ちっていうのが、未だにずっと忘れられない。