シリーズでお伝えしている雨期防災。2回目は5年前に伊佐市を襲った豪雨災害を振り返ります。
(下小薗一郎さん)「ちょうどあそこの橋が新しくかかったところから、欄干に木材が引っかかって水が横に流れてきた」
伊佐市でブドウ園を営む下小薗一郎さん(47)です。5年前の大雨で近くの川が氾濫し、濁流でブドウの木が折れるなどの被害が出ました。

(下小薗一郎さん)「避難するときには水の中に浸かりながら走らなければいけなかったので、不安はあった」

2020年7月4日、伊佐市で1時間に116ミリの猛烈な雨が降り、気象庁が運用を始めた2013年以降、県内で初めて「大雨特別警報」が発表されました。
前日から降り続けた雨は、325ミリに達し、下小薗さんが暮らす大口山野地区では近くを流れる山野川が氾濫。住宅25棟が床上・床下浸水し、道路が陥没するなど大きな被害が出ました。