噴火警戒レベル「2」が継続している岩手山について、研究者らでつくる岩手県の検討会は「活動は低下の兆しがあるものの継続している」との見解を示しました。

岩手県の火山活動に関する検討会は3日、県庁で会合を開き、2024年10月から噴火警戒レベルが「2」に引き上げられている岩手山の活動状況について、意見を交わしました。
この中で、噴火警戒レベルの引き上げの要因となった西側の大地獄谷の膨張は、一部で鈍化がみられるということです。

一方、火山性の地震は2月以降、1日あたり10回から数回、引き続き発生しています。
また、仙台管区気象台によりますと、3日午前1時から午前10時にかけて速報値で41回の火山性地震が観測されました。
このうち午前5時には西側の御苗代湖の地下1キロの、深さでマグニチュード2.9の地震があり、八幡平市で震度2が観測されました。

検討会は「岩手山の活動は低下の兆しがあるものの継続している」との見解をまとめ、入山規制の緩和には慎重な姿勢を示しました。