台湾の半導体製造大手TSMCのトップが、熊本の交通渋滞に懸念を示したことが分かりました。
関係者によりますと、6月3日に台湾で開かれたTSMCの株主総会後の記者会見で、魏哲家(ギ テツカ)最高経営責任者が熊本の交通渋滞に言及し、日本政府に改善を求めたということです。
TSMCは、2024年に熊本県菊陽町に開所した第1工場の東側に第2工場を建設する方針ですが、着工時期を、当初の「2025年3月までに」から「2025年内」に変更しています。

その理由を問われた魏CEOは3日の会見で、「渋滞緩和策を考えてもらうための時間が必要だった」と話したということです。
TSMCの子会社、JASMによりますと、第2工場の着工は現時点で「年内」として変更はなく、2027年末までの稼働を目指すということです。
