オホーツク海での商業捕鯨で捕獲されたナガスクジラの生肉が3日、仙台の市場に初めて入荷し、競りにかけられました。希少部位の「尾の身」は1キロあたり最高30万円で取り引きされました。

3日朝、仙台市中央卸売市場ではオホーツク海で捕獲されたナガスクジラの生肉およそ1トンが入荷しました。尾びれの付け根にあたる希少部位の「尾の身」は、1キロあたり最高30万円で競り落とされました。

最高値で落札した鈴力水産 山口清一社長:
「貴重な商材を仙台にいち早く入荷してもらった。頑張って評価したいと考えていた」

市場では、ナガスクジラの刺身やユッケなどが振る舞われました。試食した人たちは、赤身のうまみや上質な脂の甘さを確かめました。

試食した人:
「めちゃくちゃおいしいです。肉の厚みと味の深さや濃さが感じられる」
試食した人:
「われわれの時代は(クジラを)いっぱい食べてきたが、孫の時代はそうでもないから」

これまで商業捕鯨の対象はミンククジラなど3種類で、去年新たにナガスクジラが加わりました。ナガスクジラの捕獲は北海道根室沖で秋以降にも行われます。すでに水揚げされた25頭を含む60頭を上限に捕獲する予定です。