実際、乳幼児ワクチンの有効性はどうなのか。
新潟大学医学部小児科の齋藤昭彦教授は、アメリカのデータを基にこう指摘します。

【新潟大学医学部小児科 齋藤昭彦教授】「6か月から4歳のワクチンに関しては、発症予防効果が7割あります。それによって当然、それ以上の重症化予防効果が期待できる」

一方で重篤な副反応とされる心筋炎は、一例も報告されていないそうです。

また当初、乳幼児は症状が軽いといわれていましたが、オミクロン株の感染拡大で熱性けいれんなどで入院する乳幼児が増えたと指摘します。

【新潟大学医学部小児科 齋藤昭彦教授】「第7波の患者さんで、重症例の年齢層を見てみますとおよそ6割が、5歳未満・乳幼児であることが分かっています。

齋藤教授は、接種のメリットとリスクを考えつつ、今年はインフルエンザとの同時流行が懸念されることから、接種させる場合は、早い方がいいとしています。

【新潟大学医学部小児科 齋藤昭彦教授】「小さいお子さんに関しては、二つの感染症の重症化リスクがあるグループになりますので、しっかりと接種してあらかじめ準備しておくことが大事だと思います」

新潟県では、接種について不安がある場合は、かかりつけ医に相談するよう呼び掛けています。
