垂水市の柊原地区で伝統行事の「おろごめ」が行われました。
「おろごめ」は、江戸時代、武士が野生の子馬を「おろ」と呼ばれる囲いの中に追い込んでいた姿が勇壮だったことから、子ども達が元気に育ってほしいという願いが込められた伝統行事で、400年以上続くとされています。
今年は、地域の小学生およそ30人が参加しました。
「おろごめ」は、砂浜に縦・横2.5メートル、深さ1.5メートルの「苙」と呼ばれる穴を掘ります。
そこに「親頭」と呼ばれる武士に見立てた上級生が、「小頭」と呼ばれる馬に見立てられた下級生を穴の外に追い出します。
(「親頭」役の上級生)「手強かったです。てこずった」
(「小頭」役の下級生)「すごい引っ張られて痛かったけど、楽しくできてよかったです」
「おろ」の周りでは、地域の人たちが大勢見守り、子どもたちの健やかな成長を祈っていました。