今年3月に奄美海上保安部に配備された新造巡視船「あまみ」の就役披露式が、奄美市で開かれました。

新造された巡視船「あまみ」は、総トン数3500トン、全長120メートル幅14メートル。およそ120億円をかけて建造されました。

船尾には、ヘリコプターが離着陸できる甲板も備え、海難救助や治安の確保などの任務にあたります。

2001年に発生した北朝鮮による工作船事件に臨場し、銃撃を受けながら追跡した巡視船「あまみ」の船名を受け継いだということです。

(奄美海上保安部 大場伊佐大部長)「この船名は地域のみなさまに最もなじみのあるここ奄美に由来するとともに、北朝鮮の工作船から銃撃を受けながら毅然と対応した先代あまみの名前を受け継いでいます」

奄美海保に配備された巡視船では過去最大で、尖閣諸島などの領海警備にもあたるため、40ミリ機関砲が前後に2門搭載されました。

(巡視船「あまみ」 平野恵三船長)「40ミリ機関砲、遠くを十分に見られるような優れた装置。こういったものを備えているので、領海警備に十分に役立つものと思われる」

「あまみ」の配備で、奄美海保の職員はおよそ40人増え、130人体制となりました。