芽生えた目標「再犯防止」への模索は続く

冬が終わり迎えた春。受刑者Aの姿は刑務所内の農場にありました。受刑者A自身が「育てる」と決めた落花生やかぼちゃの苗には芽が…

受刑者A
「なるほど。こういう感じなんだね。パクッと割った硬いところが出てくるんだね。初めて見る」
農業を学びながら、スケジュールの管理も自分たちで行っています。言われたことだけをやっていた受刑者Aの姿はもうありません。
受刑者A
「始まったなっていうのが、野菜もよりいい形、大きさで育ってもらいたい」
出所後について聞くと…

受刑者A
「小さい畑でもいいから、自分でやってみようかな。もっともっと学ぶものってあると思うんです。農業は。それを自分の身にしたい」
農作業を通じて初めて出所後の目標ができたという受刑者A。
拘禁刑導入に向け変わり始めた刑務所をどう感じているのでしょうか?
受刑者A
「今までの刑務所の仕事と言ったら、言われたことをただ毎日やって、日々を過ごしてシャバに戻ればいいという気持ちの方が強かった。結局 自分も再犯でまた捕まって。こういう取り組みをやってくれているということは受刑者側からすると、すごくありがたい」
「懲らしめ」から「立ち直り支援」へ変化の最中にある刑務所。受刑者の再犯を防ぐ模索は続きます。














