築100年を超え、レトロな姿で人気が高い青森県黒石市の消防屯所が、大雪の影響で一部倒壊しました。市は、改修工事ができないとして、取り壊すことを決めました。
取り壊しが決まったのは、黒石市元町地区に大正9年・1920年に建てられた「第二消防屯所」です。
火の見櫓があり、趣きがあるとして人気でしたが、今年の大雪の影響で大広間などがある道路裏側の部分が倒壊しました。
消防団員や町内会からの要望を受け、市は2025年3月から、やぐら部分を残す方向で話し合いを進めてきました。
しかし、建築事務所に調査を依頼したところ、現在の法律上、改修工事はできないことになり、やむを得ず解体を決めました。
黒石市役所 防災管理室 山口祐宏 室長
「本来は市の宝として残していきたかったが、今の状況では、これ以上どうすることもできない状態なので、いたし方ないのかなというのが本心です」
黒石市には、火の見櫓がついた屯所が複数ありますが、今回、解体される元町が市内で最も古いものでした。