鹿児島市牟礼ヶ岡にある風車です。現在この風車の解体工事が進んでいてきょう30日は、鹿児島県内初となる斬新な解体方法の見学会が開かれました。
南九州クリーンエネルギーが運営する風力発電施設「牟礼ヶ岡ウィンドファーム」の解体作業が進んでいます。
20年前にあわせて8基設置されたもので、1基あたり年間約1万5000メガワットアワー=およそ5000世帯分の電力を供給してきました。今回老朽化などを理由に解体されることになりました。
これまでは上から順番にクレーンで解体していく方法が一般的でしたが、今回はコスト削減などメリットが多い基礎の一部を外して傾けて風車を転倒させる「転倒工法」が採用されました。
この方法で風車が解体されるのは県内ではじめてで、30日開かれた見学会にはおよそ80人が参加し、高さ60メートルの風車の解体を見守りました。
(ベステラ 本田豊社長)「転倒工法は安全かつ早く、安くできるということで皆さんに知ってもらおうと見学会を開いた。安全第一で進めていきたい」
10月ごろまでに残る6基を解体する予定で、南九州クリーンエネルギーは今後、洋上風力発電も検討していきたいということです。