鹿児島市は1日、サッカースタジアム候補地のうちドルフィンポート跡地が「最も経済効果が高い」とする試算を公表しました。跡地では県も総合体育館整備を計画していて、下鶴隆央市長は2日、「今後、県と丁寧に協議していく」考えを示しました。

(下鶴隆央市長)「いよいよ議論のスタートラインに立つことができた。ドルフィンポート跡地、次いで住吉町15番街区が経済効果や初期費用などで優れている」

鹿児島市はサッカースタジアムの3つの候補地について、整備費や運営収支などを試算し、ドルフィンポート跡地が最も整備費が低く、運営収支も最も黒字化できるなどとして、「最も経済効果が高い」とする中間報告を公表しました。

しかし、県の新たな総合体育館の整備地ともなっていることから、市議からは「県から理解が得られるのか」との疑問の声も上がりました。
2日の定例会見で今後の対応を問われた下鶴市長は、今後、県と丁寧に協議していく考えを示しました。

(下鶴隆央市長)「県が進めている総合体育館の計画を前提にした場合は、こういう絵になってくる。その場合は、代替緑地の確保や臨港道路の付け替え、港湾計画の改定などの課題もあるので、丁寧に県と協議していきたい」

一方、塩田知事は2日朝MBCの取材に応じ、ドルフィンポート跡地に総合体育館を整備するとした基本構想を前提に今後立ち上げる検討委員会で議論していく考えを示しました。

(塩田知事)「市はサッカースタジアム構想があり、商工会議所はコンベンションの2000人ぐらいが立食できるような施設をとの話もある。サッカースタジアムはその中の一つの案ということで今後、議論がなされると考えている」
「(Q.知事としてはスタジアムはどこに建設するのが一番いいか)特にどこというのは私はない」