与論島と沖永良部島で、主にウリ科の野菜に害を与える「セグロウリミバエ」があわせて9匹が確認されました。沖永良部島で見つかるのは初めてです。
県によりますと今月26日、セグロウリミバエのオスの成虫が与論町に設置した調査用のわなに6匹、沖永良部島・知名町に設置したわなに3匹それぞれかかっているのが見つかりました。
セグロウリミバエは、今年3月に県内で初めて徳之島で見つかり、4月には与論島でも1匹見つかっていて今回で3例目です。
セグロウリミバエは体長8ミリから9ミリほどの小型のハエです。主にウリ科のキュウリやスイカ、カボチャのほかトマトやピーマン、パッションフルーツやスモモ、パパイヤ、ドラゴンフルーツなどの果実に寄生すると、腐って落ちるなどの被害が出ます。
県は農作物被害の危険性が高まっているとして、農家や家庭菜園に対して注意を呼びかけているほか、半径5キロ圏内にわなを増設して、調査を続けるということです。

また、奄美市名瀬小宿では果実などを腐らせる害虫のミカンコミバエのオスの成虫1匹が確認されました。県内で見つかったのは今年度初めてです。
ミカンコミバエは体長7ミリほどのハエの一種で、幼虫が果実に寄生すると腐る被害が出ます。
県内では昨年度、10の市町村であわせて54匹確認されています。