備蓄米を申し込んでいるシジシージャパンに加盟する鹿児島県内のスーパーは、早ければ来月5日にも販売できると見込んでいます。

(記者)「鹿児島市のこちらのスーパーは、備蓄米1トンを申請したということです」

鹿児島市と伊佐市でスーパー4店舗を展開する「なりざわ」です。店では、伊佐米5キロを税込み4730円で販売していますが、在庫不足のため、今月から購入制限を設けています。

なりざわが加盟するシジシージャパンは今月27日、随意契約での備蓄米5000トンを申請。なりざわは、そのうちの1トン=5キロでおよそ200袋分を希望しています。

(なりざわ 成沢洋社長)「申請どおり通るかは分からないが、大手スーパーだけだと不公平感が出ると思う。客は地元の近くのスーパーで買い物をするので、そういったスーパーまで商品が回っていくことが大事ではないか」

なりざわでは、順調にいけば最短で1週間後の来月5日に販売できると見込んでいます。

(70代)「待ち望んでいる。入荷したらすぐに買いに行こうと思う。(コメが)高すぎるので、家計にかなり響いている、倍というのは。どうしても欲しい」

(30代)「ありがたい。安ければ安いほどありがたい」

(70代)「もっと早く(コメの価格を)抑える方法がなかったのか。急に2160円って言ってもね」

成沢社長は、備蓄米が行き渡ることはありがたいという一方で、小泉農水大臣が掲げる“税込み2160円”は厳しいと感じています。

備蓄米は「玄米」で引き渡されるため、店舗で白米として販売するには「精米」をし、「袋詰め」が必要で、精米所からの「配送コスト」もかかります。店の利益はほぼないと言いますが…。

(なりざわ 成沢洋社長)「備蓄米を出すということで、国のコメを扱うかたちになるので、お客さんに対して高い値段で販売するわけにはいかないと思っている。頑張って2000円(税別)で販売したいと思う」