「精米」の工程でスピードダウンする可能性も?
では、実際に店頭に並ぶのはいつになるのか? 随意契約になったことでスピードアップは期待できますが、精米を自前で行える小売店はあまり多くないというのが、折笠氏の見立てです。そのため、精米・小分け・袋詰めの作業は、結局のところ、卸売業者に委託する必要があるといいます。
しかし売り渡された備蓄米を、小売店が卸売業者へ運んで精米し、再び小売店に送ってもらうというのは、手間もかかり現実的ではありません。今回の備蓄米は、国が小売店の指定する場所まで、国の費用負担で輸送するとしているため、結果的にまず卸売業者に運ばれ、精米したものが小売店へ届けられ、店頭に並ぶ流れになるのではないかということです。
そのため、卸売での工程が要因でこれまで目詰まりが起こっていたなら、6月上旬に店頭に並ぶのは難しいという見方もできます。