道に迷っていた90代の高齢女性を助けた小学5年の女子児童に警察から感謝状が贈られました。

感謝状が贈られたのは、大在東小学校5年の河野莉奈さん(10)です。河野さんは大分市猪野で4月13日午後、母親が働く美容室の前で水やりの手伝いをしていました。そこで、国道沿いで立ち止まったまま動かない高齢女性の姿を見かけます。

河野さんは勇気を出して「大丈夫ですか?」と声をかけました。すると女性から「家までの帰り道がわからない」と打ち明けられました。

河野さんは女性を連れて、すぐに母親のいる美容院に戻って状況を説明。母親は警察に連絡し、女性が使用していた押し車に記載されていた名前から身元を確認することができました。

河野さんは、「初めて人を助けたので最初はどうすればいいかわからなかったけれど、学校で習ったことを思い出して助けようと思いました」と話します。

学校の授業で「困っている人を助けることで、事故や事件に巻き込まれるのを防げる。助けられる人がいたら、勇気を出して助けてほしい」と学んだことが、今回の行動につながったといいます。

大分東警察署の亀岡和茂署長は、「なかなかできない声かけをしっかりやってもらいました。今後も警察活動に協力してください」と河野さんの行動を称え、感謝状を贈りました。