宮崎県新富町で通常の水耕栽培とは異なる実証実験が進んでいます。27日は河野知事が実証実験の現場を訪れました。

知事が訪れたのは、新富町にある10アールの農業用ハウスです。

このハウスは、新富町が企業版ふるさと納税を活用して建てたもので、おととし5月から、ミニトマトとイチゴをまだ全国的にも確立していない"ある"水耕栽培の実証実験を行っています。

それが、化学肥料ではなく有機肥料を用いた水耕栽培です。

この水耕栽培は、トウモロコシの皮など食品由来の廃棄物で作られた養液を微生物の力でタンパク質を分解し、植物が吸収しやすい培養液にし育てています。

(宮崎県 河野俊嗣知事)
「農業を持続可能なものにしていくためには、こういう技術、それから仕組みというものをどんどん普及していくことが大事かなと改めて感じた」

(ニューアグリベース 壱岐晃也さん)
「実証実験をうまく実用できるレベルまでして、地域の農家たちがより良い『稼げる農業』ができるように、水耕栽培を確立していけるよう頑張っていきたい」

実証実験を続けている新富町は、負担軽減が期待される水耕栽培を担い手不足が続く農業の新たな選択肢にしたいとしています。