気象台は27日午前11時に、霧島連山・新燃岳の噴火警戒レベルを3から2の「火口周辺規制」に引き下げました。

気象台は27日午前11時、新燃岳について「火山活動に低下傾向が認められ、火口から2キロを超える範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性は低くなったと考えられる」として、噴火警戒レベルを「入山規制」の3から「火口周辺規制」の2に引き下げました。

火口から3キロとしていた警戒範囲は2キロに縮小されました。気象台は火口からおおむね2キロまで弾道を描いて飛ぶ大きな噴石に、また1キロまでは火砕流に警戒を呼びかけています。

ただ、火山学が専門の鹿児島大学の井村隆介准教授は、「引き続き警戒が必要だ」と話します。

(火山学が専門・鹿児島大学 井村隆介准教授)「山の膨張自体は去年10月くらいから続いている。(火山性)地震が減ったのも一時的かもしれない。レベル2への引き下げは、少しは安心材料だが“安全宣言”ではない」

新燃岳の噴火警戒レベルはことし3月30日に「2」から「3」に引き上げられていて、レベル2になったのはおよそ2か月ぶりです。