「キャンプの開催はない」
中村洋輝記者:
「到着予定の午前11時を過ぎましたが参加者を乗せたバスはまだ1台も到着していません」

中村洋輝記者:
「午後0時14分です。予定だと屋外で昼食をとる時間ですが、建物を出入りする人の姿は見られません」
施設に直接取材を申し込んだところ施設の所長は「県が管理する施設のため詳細は答えられない」と話したうえで「この日のキャンプの開催はない」と明かしました。

さらに、宮城復興支援センターの元職員を訪ねると「2年程前に退職した」としてコメントでの取材に応じました。
元職員:
「私がイベントに関わっていた7年程前は子どもたちからも好評だった。どうしてこういうことができるのか分からない。参加者やバス会社などに真摯に対応してほしい」

宮城県の立ち入り検査では、未返金が少なくとも216件、金額にして600万円にのぼっていることがわかっているイングリッシュキャンプ。宮城県は、5月23日までに債権者のリストを提出したうえで全額返金するよう行政指導していましたが期限の23日を過ぎてもリストは未提出で返金が確認できなかったことから行政処分する方針を固めました。今後は旅行業の登録の取り消しや業務停止命令など処分の内容を検討することにしています。

宮城復興支援センターのHPではいまもキャンプへの参加者を募集する内容が記載されています。一方では多くの人が被害を訴えていて早急な対応が求められます。