甲子園を目指す夏の大分県大会の前哨戦となる、高校野球県選手権の決勝が行われ、1点を争う好ゲームとなりました。

大分市の別大興産スタジアムで行われた県選手権の決勝はセンバツに出場した柳ヶ浦と大分商業の対戦となりました。

試合は初回から動きます。1回表、大分商業はワンアウト満塁のチャンスを作ると、5番渡辺が押し出しのフォアボール。1点を先制します。

追う柳ヶ浦は4回裏。ノーアウト2塁1塁のチャンスで、キャプテンの8番田原を迎えます。

(田原光太郎主将)「サインはバントだったんですけど、ファーストが前に出てきていたのでバスターに切り替えました」

打球はライトの頭を越えるタイムリーツーベース。柳ヶ浦が1対1の同点に追いつくと、さらに相手のバッテリーエラーで、3塁ランナーが生還。柳ヶ浦は試合を一気にひっくり返します。

このあと、試合は白熱した投手戦に。バックの堅い守りでピッチャーを盛り立てる柳ヶ浦に対し、大分商業も3番手で7回からマウンドに上がった187センチの2年生右腕平田が力強いピッチングを見せます。

(平田玲翔投手)「先輩たちがつないでくれたのであとは抑えるだけだと思って、楽に投げられました」

柳ヶ浦打線から4者連続三振の力投を見せ、味方の援護を待ちます。

しかし、3年生3人の投手リレーで大商打線を散発の5安打に抑えた柳ヶ浦が2対1で勝利。接戦を制し2017年の秋以来20回目の優勝を手にしました。

(柳ヶ浦・田原光太郎主将)「準決勝に続いて先制される試合でしたが、そこから逆転できたのは良かったと思います」

(大分商業・黒石優多主将)「夏は全員で優勝を目指して全国に行きたいと思っているので、あと2か月全員で一致団結してやっていきたい」