「ぜひ使ってください」1人の青年に託した『祖先の名』

初代・大ノ里の兄のひ孫 天内司さん(72)
「『ぜひ使ってください』という話をしました。“初代”の『大ノ里』がクローズアップされるなら、ぜひ使ってくださいと、お願いしました」
二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)から四股名復活の打診を受けた天内さんは、2023年4月に入門会見に臨んだ未来を担う青年に、祖先の名を託しました。

大の里(2023年の入門会見時)
「具体的な目標は言うものではないので、自分の心の中で秘めている。本当にいま言える範囲では、1日でも早く関取になって恩返ししたいというのは一番の思いですね」
“アマチュア横綱”の看板を掲げて鳴り物入りで角界に入ると、順調に番付を上げ瞬く間に「三役」。そして2025年、「横綱昇進」を果たしました。

角界の“新たなヒーロー”として、相撲ファンを魅了する存在となりました。