「白峰のルーツを伝えていきたい」

白山のふもとにある有数の豪雪地帯である白峰地区は、稲作がしにくく、かつては養蚕業が村の経済を支えていました。

西山さんは、白峰の伝統産業「牛首紬」の生産・販売する会社を経営しています。
高級ファッションブランド「エルメス」の元デザイナーと協力して、
牛首紬の魅力を発信しています。

牛首紬は、戦後の混乱で途絶えそうになったところを西山さんの親族が立て直しに奔走、石川県の無形文化財、国の伝統的工芸品の指定を受けています。

西山博之さん
「式典で白峰とゆかりのない方が、この町のルーツを伝えていかなくてはいけないと言っていた。長い歴史を伝えていきたいと思っています。」

集団移転から50年、先人が紡いだ歴史と文化を次の世代に伝えていくことが今の課題となっています。