去年2月、長崎県松浦市の女子中学生がいじめ被害をうかがわせる文書を残して亡くなった問題で、外部の識者で作る対策委員会は「いじめがあったかどうか確認できなかった」とする最終報告をまとめていましたが、市が遺族の要望を受け、別の第三者委員会での再調査を始める方針であることが分かりました。
去年2月、長崎県松浦市内の中学校に通う女子生徒(当時中学2年)が、学校でのいじめ被害をうかがわせる文書を残して転落死しました。
松浦市教育委員会は、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に認定したうえで外部の識者などを集めた対策委員会を設置。
対策委員会は今年3月、「いじめがあったかどうか確認できなかった」とする最終報告をまとめていました。
これに対し、生徒の遺族は別の第三者委員会での再調査を求めており、市はこの要望を受けて19日、第三者委員会設置の方針を固めたということです。第三者委員会では改めて、いじめの有無や学校と市教委の対応について検証されます。
対策委員会は市教委が設置しましたが、第三者委員会は市の総務課がメンバーを変えて設置するということです。構成員や調査の期間、時期などは来月の定例市議会で決められることになっています。