太平洋戦争中、旧日本海軍が建設したダム工事に従事し亡くなったアメリカ人捕虜と日本人労働者の追悼式が22日、長崎県佐世保市で行われました。

佐世保市の上柚木町にある相当ダム。太平洋戦争中に日本海軍が建設したダムです。建設に従事したアメリカ人捕虜53人と14人の日本人労働者が過酷な労働のため亡くなりました。


米海軍佐世保基地マイクフォンテーン司令「先人たちの犠牲を偲び、今日、私たち日米両国が共有する永続的な友好と同盟の絆への彼らの貢献に感謝しましょう」

アメリカ海軍佐世保基地が開いた22日の追悼式では慰霊碑に花輪が手向けられ、参列者は亡くなったアメリカ人と日本人の霊を慰めました。

式には、地元の柚木中学校の生徒も参列しました。
柚木中2年・吉田芽生さん「自分の地元でそういうことがあったということを知って驚きました」
柚木中2年・久保田凌平さん「こういうことがあったから平和があると思いました。このままずっと平和が続けばいいなと思ってます」

普段は訪れる人もほとんどいない佐世保市の相当ダム。戦争の歴史を伝える場所の一つです。