長崎県感染症情報センターによりますと、長崎県内で5月18日までの一週間に報告された「感染性胃腸炎」「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」「流行性角結膜炎」の定点当たりの感染者数は、いずれも前週より増加しました。

■「感染性胃腸炎」の報告数は318人で、前週より137人増加。特に佐世保地区では定点当たりの報告数が36.50と警報レベルに達しています。

感染性胃腸炎はノロウイルスなどによって感染し、嘔吐や下痢を主な症状とする感染症で、長崎県は手洗いの励行や医療機関への早めの受診を呼びかけています。

■「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」の報告数は100人で、前週より21人増加。特に県南地区では定点当たりの報告数が18.67と警報レベルに達しています。

主な感染経路は飛沫感染や食品を介した経口感染で、主な症状は突然の発熱や咽頭痛、全身の倦怠感などとなっています。

■「流行性角結膜炎」の報告数は23人で前週より2人増加しています。

流行性角結膜炎はアデノウイルスによる疾患で、涙などが付いた指やタオル類からの接触感染で伝播するため、手洗いやアルコール消毒のほか、洗面器やタオルを共有しないことが感染予防につながるということです。