「大勢の前や緊張する場面で吃音が出る」

 今年2月、神戸市の大学で行われた模擬授業、「号令に時間がかかる教室」。内容は言葉が滑らかに出ない発話障害「吃音」についてです。吃音がある若者の夢を支援する団体が主催していて、教員を目指す大学生らが”先生”として参加しています。

 (小溝幸音さん)「この話し方は普通の話し方だと思っていたのですが、周りからすると違うんだよって言われたときはショックでした」

 大学3年生の小溝幸音さん(20)。小学校の教員を目指していて、SNSでこの団体を知り、参加しました。小溝さんは淡路島の実家から神戸の大学に通っています。講義での発表など緊張する場面で吃音が出るといいます。

 (小溝幸音さん)「私は大勢の前とか緊張する場面で(吃音が)出るけど、逆に家族の前とか緊張していないときのほうがいっぱい出る人もいるので、人それぞれです」

 一対一で話すときやリラックスしている場面だと吃音はほとんど出ません。

 (小溝幸音さん)「一番言いにくいのは『き』とか、カ行サ行タ行に母音のイとウが入っているのが言いにくい。幸音(ゆきね)は言いにくいので名前は?って聞かれたら小溝ですって言うことが多いです」