大学の友人や一緒に頑張れる仲間の応援が力に

 教員を目指して大学に進学した小溝さん。友人が困ったときは力になると声をかけてくれたことで、吃音を隠すのはやめました。

 (友人)「必死に吃音と闘ってる姿をよく見てたけど、カミングアウトされてからはそういうのも全然気にせずしゃべってて、笑顔が増えたなって思います」

 もっと多くの人に吃音について理解してもらいたいと思うようになったころ、出会ったのが「号令に時間がかかる教室」でした。吃音がある教員志望の大学生らが、”先生”として授業を行い、参加者に吃音についての理解を深めてもらいます。さらに人前で話す経験を積むことで教員になることへの緊張や不安を和らげます。

 小溝さんはこれまでに2回参加していますが、1人で50分間の授業を担当するのは今回が初めてです。

 (森田実玖さん)「(授業のしかたで)1個面白いなと思ったのが、(全国の吃音者の数が)120万人っていうのがどれくらいの数かを入れる」
 (小溝幸音さん)「前に大阪(の人口)で例えたりしていましたよね」

 同じ教員を目指し吃音がある森田さんから授業のコツを教わります。
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 (小溝幸音さん)「吃音があるから教師ちょっとなって思ったところもあったので、一緒に頑張れる仲間としてうれしい」
 (森田実玖さん)「教育実習とかで噛んじゃったとか失敗したとか言っている子がいる中で、やっぱりちょっと違うじゃないですか。その中で一緒の悩みも言えるし、すごく心強い」