チャットGPTを手掛けるアメリカのオープンAIは、元アップルのデザイン責任者が率いるベンチャー企業の買収を発表しました。今後、端末などのハードウェア開発に本格的に乗り出します。

オープンAIが買収を発表したのは、2019年までアップルでiPhoneなど主力製品のデザイン責任者を務めたジョニー・アイブ氏が率いるベンチャー企業「ioProducts」です。

アメリカのブルームバーグ通信などによりますと、買収額はオープンAIにとって過去最高となる65億ドル、日本円でおよそ9300億円に上ります。

アイブ氏はスマートフォンのデザインや操作性の基盤を築いたとされていて、オープンAIは今後、AIをより便利に使える端末の開発に本格的に乗り出す構えです。

公開された共同インタビューで、オープンAIのアルトマンCEOは「チャットGPTを使う場合、今はパソコンを開いて、タイプし、回答を待つ必要があるが、もっと良い方法があるはずだ」としたうえで、「30年前に初めてアップルのコンピューターを使った時に感じた喜びや驚きを届けたい」と話しています。