「盆踊り」などとして伝承されてきた静岡県川根本町の「徳山の盆踊」、静岡市葵区の「有東木の盆踊」をはじめ、24都府県41件の民族芸能「風流踊」がユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録される見通しとなりました。

これはユネスコの評価機関が登録するよう勧告したことを、文化庁が11月1日正式発表したもので、11月28日からモロッコで行われるユネスコ政府間委員会で正式に決定することになります。

300年以上地域で踊られている「有東木の盆踊」

「風流舞」は華やかな衣装をまとい、太鼓や笛のはやし、歌に合わせて踊るのが共通の特徴です。

「徳山の盆踊り」は、川根本町徳山地区に江戸時代より前から伝わる伝統芸能で国の重要無形文化財にも指定されています。シカの面をつけて踊る「鹿ん舞」、ゆったりとした舞が特徴の「ヒーヤイ」、独特なセリフの言い回しが特徴の「狂言」の3つの舞が毎年8月に神社の祭礼で交互に披露されます。

一方、「有東木の盆踊」は中世から近世の初期に流行した歌と古風な踊りを盆踊りとして継承してきた300年以上続く踊りです。飾り灯籠を使うのも特徴。1999年に国の重要無形文化財に指定されました。

「風流舞」には豊作祈願や厄災払い、先祖供養など地域の歴史や風土を反映した祈りが込められていますが、近年では、人口減少や高齢化による担い手不足が課題となっていて、登録が実現すれば、伝統継承のはげみとなりそうです。