コメ不足のいま… 「備蓄米」の適切な使い方を

また自民党幹部からも、制度見直しの声が出ています。その理由は、備蓄米が国有財産であるため、競争入札にすべきではないかという江藤大臣の発言にあります。

競争入札にすれば備蓄米の入札価格は上がる傾向にあり、60キロで2万2477円で入札されました。しかし、政府は毎年60キロあたり1万2829円で買い入れており、その価格差は約1万円にのぼります。

これが自民党の小野寺政調会長の「国がもうけてどうするんだ」という発言につながっていったということなんです。

そもそも備蓄米は、有事の際にしっかり出せるようにしておくものであり、価格を下げるのは本来の使い方ではないとも言えます。

備蓄米を早く安く届けることは大きな課題となっています。消費者に本当に届けられるのかどうか、農家など現場の声と国民の声をしっかり聞いてもらいたいものです。