危険を感じ…“とっさの判断”

その2週間後、鍬﨑さんは再び施術で女性の家を訪ねました。

『プルルルル・・・』ちょうどその時、電話が鳴ります。今度は家の固定電話にかかってきました。

電話に出た女性は相手をまだ信用していたのか、「お金は下ろしてないですよ」などと話しているのが聞こえます。

危険を感じた鍬﨑さん。とっさの判断で電話を代わりました。

(鍬﨑誠二さん)
「相手が東京中央警察署だと名乗って名前まで言った。『どういう経緯でこのお金を用意しろと言ってるんですか』など確認したところ、相手がちょっと戸惑ったりしていた」

「『もう一度お名前をお願いします。メモを取らせてください』と言ったところ向こうが電話を切ったので、これはもう明らかに危険だと」

鍬﨑さんはその場で警察に通報し、女性は被害を免れました。詐欺被害を防いだ鍬﨑さんには21日、県警から感謝状が贈られました。