鍛え上げられた肉体と強い意志ー。この春、ウエイトリフティングの全国大会で日本一に輝いた大分県宇佐市の男子高校生が夏の頂点を目指し、さらに自分を磨き続けています。
四日市高校から続く重量挙げの強豪・宇佐高校。現在15人の部員が日々汗を流しています。その中心にいるのがこの春、全国チャンピオンになった三宮叶夢選手です。

(三宮叶夢選手)「ウエイト人生の中で初めて全国で1位に立ったっていうこともあって、今まででもう何よりもうれしいことだったので、本当にいい試合ができたなと思います」
3月、春の全国高校大会男子89キロ級。三宮選手は自己ベストを更新するジャーク155キロを成功させ、悲願の初優勝を果たしました。
(三宮叶夢選手)「去年の5月に自己ベストを出してから、それまで1キロも伸ばすことがことができなくて、選抜大会で上げた重量も何度も失敗してきたのもあって、上がった瞬間の喜びでガッツポーズをしましたね」

ウエイトリフティングは、バーベルを一気に持ち上げるスナッチ、そして、一度肩に乗せてから挙げるジャークの2種目で競い、合計重量で勝敗は決まります。
(三宮叶夢選手)「練習の中でも1キロ1キロ、自分の上がる重量が増えると自分が強くなったなっていうのがわかりやすいので、成長を実感しやすい良いスポーツだなって思います」

四日市高校出身で母校を強豪校に育て上げた梶原監督もその才能を高く評価しています。
(梶原誠監督)「今まで見てきた選手の中でも非常に体力や精神力、それから技術力、バランスのとれた本当に良い選手だなというふうに思いますね。才能も非常にあふれています。これからも期待できます」
(3年・高橋昊大選手)「三宮選手のようになりたいですけど、もう本当に手が届かない、夢のまた夢」
(川田寿也キャプテン)「どんなにきつい練習メニューでも周りに声かけて、自分だけじゃなくて周りを一緒に盛り上げながら練習してるところがすごいかなって思います」
不屈の闘志で限界に挑み続ける新チャンピオンは、高校生活の集大成として夏の全国大会にすべてを懸けます。
(三宮叶夢選手)「夏のインターハイ全ての種目で1位を取って、もう圧倒的な力で他の選手を寄せ付けないような試合をしたいです」