いよいよ今週、11月3日にリニューアルオープンする岡山城です。きょう(31日)、一足先に報道陣を対象に内覧会が行われました。令和の大改修を経てリニューアルした岡山城の全貌とは?カメラが城内に入りました。



令和の大改修を終え、リニューアルする岡山城。
改修のテーマは「歴史を伝える城、集う城」。外観は、塗り直しにより「烏城」と呼ばれる漆黒と金箔のコントラストが一層目を引くようになりました。


柱の数を増やすなどして耐震補強もされた今回の改修は、1966年の「岡山城の再建」、1997年の「平成の改修」以来25年ぶり。城内の展示もより分かりやすくなっています。


岡山市出身の歴史学者・磯田道史さん監修のもと、イラストやプロジェクションマッピングなどを活用。岡山の街を作った宇喜多直家や、三名君と言われた池田光政など岡山ゆかりの人物や歴史のドラマが感じられるような展示の工夫が施されています。


(杉澤眞優キャスター)
「展示物の中には、実際に体験できるものもあり、見て、触れて、歴史を体感することができます」

見るだけでなく、体験を通して歴史を学ぶ展示は他にもあります。

さらに、歴代城主が景色を眺めた天守の最上階では、アーチ状の華頭窓や壁の唐紙など、戦災で焼失する前の姿が77年ぶりに蘇りました。

(岡山城学芸員・小野田伸さん)
「岡山を代表する観光施設、歴史的なことを伝える施設として、岡山城を誇りに思ってもらえる施設になったらいいなと思って整備して参りましたので、どんなふうに皆さんに受け止めていただけるか私たちも楽しみにしております」


その他、展示資料の入れ替えや季節ごとのイベントが予定されているほか、城内にはカフェを併設、また敷地内をバリアフリー化するなど、憩いの場所としても新しくなる岡山城です。

リニューアルオープンは3日後の11月3日。当日はオープニングセレモニーも行われる予定です。