より実践的な学びの場を提供します。岡山市中区の医療専門学校で、県内初となる、病室を再現したシミュレーションルームの運用が始まりました。

「体温上昇、呼吸数も増加。ブドウ糖(点滴)してみますか」

(竹内大樹キャスター)
「本格的な医療機器が並ぶこちらの部屋、実は病室ではなく医療専門学校の実習室なんです」
岡山市中区の岡山医療福祉専門学校です。学生が実習を行うのは、病室をそのまま再現したシミュレーションルーム。より臨床に近い状況で学んでもらおうと導入されたもので、岡山県内の専門学校でははじめての取り組みです。

きょう(8日)は、患者の呼吸音や、顔色を再現したマネキンの容体、心電図などから、病名を推察する練習が行われました。
「心電図の変化に関してはどうしましょう?」

学生が主体的に考えて行動できるよう教員は近づかず、隣の部屋からマジックミラーとモニター越しに対応を確認し、マイクで指示を出します。また、実習の様子をリアルタイムで確認できる別室も設け、他の学生の学びにも活用します。
(参加した学生)
「先生たちが近くにいない分、不安というのはあると思うんですけど、学生主体で学べるという環境はいいところだなと思います」
「実践的に近い病院でできるということなので、緊張感を持ってすることができます」
(岡山医療福祉専門学校 久保美紀看護学科長)
「実際に現場ですぐ判断して看護援助できるように、このシミュレーションルームを使って練習をして、現場では上手に実践できるように育てていきたいと思います」

岡山医療福祉専門学校では、今後は看護実習前の訓練などにも活用していきたいということです。